ラオスの道路事情
「日本の道路は信じがたい程に悪い。 工業国にして、これ程完全にその道路網を無視してきた国は、日本の他にない。」 "The roads of Japan are incredibly bad. No other industrial nation has so completely neglected its highway system."
1956 年、名古屋−神戸間の高速道路の調査のため、米国からワトキンス調査団が来日。これはそのワトキンスが作成したレポートの中の有名な一節です。「ワトキンス・レポート」は、日本における高規格道路整備の歴史の始まりであり、経済社会の発展に著しい貢献をしたといっても過言ではありません。
さて、ここはラオス。赴任して8ヶ月が過ぎ、少しづつですが、ラオスの状況がわかってきました。国土交通省のご年配の方がはじめてラオスにきたときに、よく言われることがあります。「私が子どものころの田舎の風景にそっくり。DBSTの道路なんてなつかしい・・・」。単純に比較することはできませんが、ラオスの道路状況は日本の40年前とほぼ同じということでしょう。
経済社会の発展に著しい貢献をするもの・・・・・ラオスではいったい何が起爆剤となるのでしょうか?答えが40年後には出ていることを期待してやみません。
★ものづくりは人づくり★ 公共事業省政策アドバイザー
村 岡(気象予報士 第4958号)
※ 自宅で気象観測行っています。リアルタイムで情報提供中!
1970年代の道(川崎国道事務所HPより) 2007年のラオスの道
DBST(Double Bituminous Surface Treatment): 仮舗装で使われる舗装です。
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