五つ目はサラワン県コンセドーン郡にあるカダオの遺跡です。この遺跡を知っている日本人はまずいないと思います。ラオス人でもほとんど知りません。サラワン県の観光局に行った時、県の観光案内でカダオの遺跡の写真が掲示してありました。それで、ピラミッドみたいと思い新しい観光地になるかもしれないと思い行ってみました。
この遺跡には、なかなか行けないと思います。パクセーから1時間くらい13号線をビエンチャン方面に行くとサラワン県コンセドーン郡に入ります。コンセドーン郡からラオガーム郡に行く道を右折して約20kmです。ただし、13号線を右折して1時間くらいかかります。
セードン川にかかる橋を渡るとすぐ道はガタガタ、ボコボコになります。運転手も道が分からないし、遺跡への案内もありませんので、分かれ道や集落があるたびにカダオの遺跡はどこか聞いて行かないとたどり着きません。セードン川にかかる橋は雨季には渡れなくなりますし、遺跡周辺は、道が悪く水田地域ですので、雨季には行けません。乾季でも、乾季作の水田の水が一部川になっているので、マイクロバスでは行けません。
悪戦苦闘の思いで、ようやく遺跡の門にたどりつきます。遺跡の中は、うっそうとした林で、その林の中にひっそりとピラミドッドがありました。高さは5~6mくらいです。15mくらい離れたところにもう一つ遺跡があります。
もう少し大きいのかと思いましたが、意外と小さかったです。たぶん仏舎利(ジェディー)だと思いますが、いつ頃、何の目的で作られたかはわかりません。ワット・プーの遺跡と何か関係はあるかもしれません。遺跡に関心がある方は行かれてもいいかもしれませんが、あまり関心がない方は、たどりつくまでの道のりをアドベンチャーと思って楽しんでください。
最後に、DAO-HEUANGのコーヒー工場とコーヒー園を紹介します。観光地ではありませんが、工場や農園を見学したいようなら前もって連絡すれば、たぶん見せてもらえると思います。コーヒー工場は現在パクセー空港の方にありますが、近々、セコン、サラワン方面の20kmの所に移転します。パクセーから右側で、広い敷地で、看板も出ています。コーヒー農園はパクソン方面へ60kmほど行ったところです。
2008年9月末まではパクセーに居ります。上記のどこかに行きたいようでしたら、いつでもかまいませんので、JICA Pakse Officeまでご連絡ください。
JICAフィールド調整員 飯 田
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