Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2008年3月号目次

・2007年度日本人会副会長

・鳥インフルエンザ

・バザー収益金 寄贈式
・日本人会大運動会

・教務チームの取り組み

ラオス人に学ぶ酒を断るすべ
アカ族のラオラオ
七変化の町ルアンパバーン
カブトムシおにぎり
サニャブリのルー族
ラオ薬草酒のコレクション物語
森の温泉
忘れられたビエンチャンの港
ビエンチャンにもっとも近い温泉
モン正月
ナムグム湖
バンビエンの洞窟
ナムフーム、タートソン...
家畜市場価格
家の近所のラーメン屋
サワンナケート
カムアンのコンロー洞窟
私の思いでの道 15号線
ガイドブックにないラオス南部
ワットプー祭り
ラオス人と毎日の天気
ラオスの道路事情

・一年間を振り返って

コ  ラ  ム

ポケオ県パーウドム:ラオス人に学ぶ酒を断るすべ


 ラオスの田舎に行くとラオラオを飲まなければならないことが多い。ボケオ県パーウドムのように、普通のコップに並々とついだラオラオを飲まされる所もある。勧められるままに飲んでいては体がもたない。当のラオス人さえ、イヤイヤながら飲んでます…といわんばかりの飲み方である。

 実はこれもラオス人の酒を断るすべの1つだと思う。酒盛りの場でラオス人を観察していると、彼らはできるだけ飲まないよう、いろいろな努力をしている。まず、自分の番が来ても、あれこれ理由をつけて断ろうとする。それでも断れないと、グラスにつがれる酒の量を減らすべく尽力。ついに酒がきても置いたままにして、話に興じる。飲む段階でも、ちょっと口をつけて、残りは捨ててしまう。あまりに慣れた手つきで捨てるので、捨てているのに気づかないほどだ。

 日本人の感覚だと、つがれた酒を捨てるなんて失礼にならないか考えてしまうところだが、飲めない酒は捨てるのがラオス流のようだ。これがラオスで酒と長くつきあう術かもしれない。
(杉 本)