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ラオス国日本人会
Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.
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2008年3月号目次
・2007年度日本人会副会長
・鳥インフルエンザ
・バザー収益金 寄贈式
・日本人会大運動会
・教務チームの取り組み
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・一年間を振り返って
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ラオス人と毎日の天気
今年のラオスの天候は異常である。一昨年は2月12日に初雨(小雨)が降り、本格的に雨が降り出したのは3月
20日からであり、昨年は、雷雨が始まったのは2月27日からである。しかし、今年は1月25日に今年最初の降雨(小雨)があり、29日からは1週間、週末には終日降り続いて、1月に雨季が始まったのかと思わせるような天候になっている。
ラオス人長老の話によると今年のような天候こそ本来のラオスの天候であり、12月~2月に雨が全く降らない方が余ほど異常なのだとか。それは兎も角、ラオス人は天候に関してはほとんど関心を示さない。「ビエンチャンタイムス」では、各県別に気温の他、晴、曇、雷雨、霧等がポンチ絵で掲載されているだけであり、「ビエンチャン・マーイ」に至っては天気予報の欄さえない。テレビでも同様である。ラオス人にとって天気予報はそれほど必要ないということの証左だろう。
全ての生き物はヒトも含めて生活する環境によって日々進化(退化)しており、暑い地方と寒い地方の人種では汗腺の形状も違う。ラオス人は暑さに適応し易いような体の構造になっているのだろうか、一般に寒さに弱く「ナウ・ライ」を連発するが、天候を話題にすることはほとんどない。
地震や台風ならいざ知らず晴雨や寒暑などを常に気にしてあの手この手を使って天気予報システムを構築し、日に何度も報じている日本を、ラオス人が見ると異常に感じるだろう。天候に左右される農耕民族であった日本人の意識は、工業国化した現代でも変わっていない。明日のことを気にせず、万事「ケーセラーセラ」と考えるラオス人はよほど幸せである。
(田 川)
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