「ラオスの経済・社会・産業基盤」出版記念シンポジウム」
【コミュニティーセンターでの健康相談会】
過日開催された標題のシンポジウムは、さまざまな分野におけるラオスの現状と課題を短時間で見聞きできる貴重な場であったと思います。私も当シンポジウムにて僭越ながら都市環境を切り口とするラオスへの支援について思うところを多数の方々にお伝えする機会を持つことができました。しかし、発表内容を15分間という非常に短い時間にまとめようとするあまり、最後のほうはかなり早口になってしまいました(座長の鈴木先生によるその後のラップアップ講演は予定の時間をかなり超えてましたが。。。)。
ラオスには日本も含めた先進各国も見習うべき伝統的な社会・文化がたくさん残っていると思います。古きよき伝統と現在入手可能な先進技術との適切な融合を図ることで今後の発展を持続可能な形態へと導くことがラオスにとって真に重要であると私は考えています。ラオスでしばしば問題とされる事柄、例えば自足自給による生活形態は現金収入に依存する生活に取って代わられるべきものではなく、今後とも保持していくべきものだと考えます。こうした観点は人口増大や経済発展が今後とも見込まれる都市の発展を考える際にも必要であり、このような観点を都市整備支援を含む今後の対ラオス支援に反映させることができれば、ラオスの今後の発展は日本を含む世界が今後持続可能な発展を遂げるための手本となりうるのではないでしょうか。
JICAラオス事務所 関 根
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