Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2008年1月号目次

・在ラオス国日本国大使

・チャリティバザー
・クリスマス会

・補習校の取り組み

日本映画祭り
ビエンチャン・マラソン激走記
ペタンク
ゴルフ、それは自分との戦い
「てっちゃん」って だれ?
おお~ドゥワンチャンパ~

・空港税の取り扱いについて
・日本人会のハッピができました

コ  ラ  ム

ペタンク


 私がラオスに赴任するまで全く知らなかったスポーツ、そして今はラオス人に混じって真剣にとりくんでいるスポーツ、それがペタンクです。

 皆さんも道端でラオス人が鉄玉(ブール)を投げている光景を見かけたことがあると思いますが、残念ながらラオス在日本人社会では興味をもたれている人は少ないのではないでしょうか?

 前回の冬季オリンピックでは、カーリングというスポーツが注目を浴びました。日本人選手の奮闘をテレビで見て、意外に面白いスポーツと思われた方も多いと思います。ペタンクは、カーリングと基本的なルールは似ています。目標に自分のチームのブールを相手チームより近づけると得点になります。しかし大きな違いは、目標となる玉(ビュット)に向かってブールを投げたり転がしたりするという事です。相手のブールを弾き飛ばすことによって大きく展開が変る為、上級者のゲームを見ていると手に汗握る状況が続き鳥肌がたってしまいます。

 この紙面でルールの詳細を説明するのは控えさせていただきますが、皆さんに知っていただきたいことを綴ってみたいと思います。

 このペタンクは南フランス発祥のスポーツで、フランス統治時代にラオスに伝わったと思われ、いまやオスの庶民にとって非常に身近なスポーツの一つとなっています。そしてこのスポーツが、多くの人々の交流の場になっていることも重要です。私はワッタイ空港で仕事をしていますが先日、ラオスナショナルデーを記念してペタンク大会が開かれました。空港地区で働く様々な職種から16チームが参加し、大変な盛り上がりをみせた大会となりました。15m×4m程度のフィールドの周りを観客が取り囲み、凄い声援を送っていました。ラオス空軍 VS タクシードライバーのゲームなどもあり、普段ではほとんど交流の無い職種どうしでも、和気藹々とプレーしている光景は非常に微笑ましいものでした。

 また、スポーツなので勝つために真剣なのですが、相手選手がすばらしいプレーをすると相手をたたえる光景も見られ、ほんのりとした気持ちになってしまいます。

 白熱したゲームを観ながら歓声を上げている時、いつも思うことがあります。それは、ペタンクというスポーツが私達の地球、自然に対して本当に謙虚なスポーツだということです。地球表面の土地、たった15m×4mを使わせてもらってそこでプレーする人だけでなく、たくさんの観客をも興奮させ、大いに盛り上がることが出来る、これって本当に凄いことだと思います。 ペタンクを知って、ゴルフはペタンクと正反対にあるスポーツだと思うようになりました。地球で一番偉い人間様?が小さな玉を転がす為に広大な自然を好きなように変えているのですから・・・。(ゴルフ愛好家の皆さんごめんなさい)

 私はラオスに技術移転をするために派遣されました。しかし、ラオス人からペタンクの技術移転を受けている真最中です。私が働いている建物の敷地にはペタンク場が無かったのですが、ラオス側の許可をもらい私費で空港地区のペタンク場で唯一、国際規格の広さのペタンク場を造ってしまいました。現在ナイターが出来るように照明施設の設置を考えています。

 ラオスにこんな日本人が少しは居ても良いかなと思っているところです。もし私のようにペタンクに興味を持つ(変わった)方がおられましたらメールお送りください。一緒に日本チームを結成しましょう。
ペンネーム 鶏 男