空港ではラオス政府要人や正装したラオス観光庁職員が出迎え、空港内は華やかな空気に包まれました。全員が通関し出迎えバスに乗り込むのにおよそ1時間を要するほどの異例の大団体の到着となりました。
今回のチャーター機は株式会社全旅(Zenryo Co., LTD)が主催しました。同社は社団法人全国旅行業協会(ANTA=All Nippon Travel Agents Association)の事務受託会社として同協会の約6000会員をサポートする各種事業を展開していて、2009年の日メコン交流年行事の一環として1年ほど前から今回のラオスへのチャーター・フライトを準備してきました。ラオスの観光資源について視察し、今後のツアー企画の造成に役立てることを目的に、多くのANTA会員と旅行関係者がこのフライトを利用してラオスを訪れました。
今回のフライトには環境庁長官、防衛庁長官を歴任され、観光立国推進基本法案にも携わられてきた愛知和男衆議院議員がラオスを訪れました。到着後ブアソン首相を表敬訪問され、日ラオ交流の重要性について意見を交わされました。
到着当日の夜、ラオ・プラザ・ホテルでANTA主催の歓迎レセプションが開催され、愛知衆議院議員からブアソン首相との会談の報告があました。また宮下日本大使、ソンポン・ラオス観光庁長官の挨拶の後、チャーター・フライトで訪れた日本人ツーリストはラオス政界、旅行業界関係者列席のもとラオス民族舞踊や音楽を楽しみました。
チャーター・フライトの乗客の多くはラオス滞在中にルアンプラバンを訪れました。2月13~15日はルアンプラバンの中心街シサバンボン通りやサッカリン通りはいつになく日本人ツーリストが目についたとルアンパバン県観光局から報告が届きました。ルアンパバンでも日本人旅行者誘致に向けてさまざまな取り組みを準備しているとのことで、このチャーター・フライトはラオス観光業界からおおいに注目を浴びました。
なお、英字紙Vientiane Times 2月13日付トップ記事としてこのチャーター・フライトが報じられました。ところが、記事の最初の部分で2箇所に重要な記載誤りがありました。このフライトの主催者について「organised by Japan Airline」と記載され、またこれに続いて、搭乗者の「many」が衆議院議員であると記載されていました。これについては主催したのは「organised by Zenryo Co.,LTD」であり、搭乗していた衆議院議員は「one」であることをVientiane Timesに出向いて担当記者に伝えました。
JICA シニアボランティア
藤 田
Photo by Lithisack VORARATH, LNTA
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