ファーストショットから、落ち込みそうになりますが、ここは我慢、我慢。さて、気を取り直して、セカンドショット。ファーストショットのミスを取り戻そうと、つい力が入ってしまいます。そのままボールの手前の芝(土)を大きく削るだけで、ボールはほとんど動かず。動かざること山の如し。その度にキャディーさんは、私が削った穴に砂を補充しなければならないのですが、「あなたのおかげで、また砂を取りに行かなければならないわ。」と、引きつった笑顔で対応してくれます。正直、精神的に参りそうになりますが、堪えて一言、「コトー、ライライ(訳:どうも、ごめんなさい)」。
ここで、ついに難関である池の登場です。池を意識せずに、普通に打てれば良いのですが、そうは問屋が卸しません。頭の中のイメージでは、池をきれいに飛び越えて、そのままグリーンへオン。しかし、実際には、芝をきれいに削って、そのまま池へポチャン。今まで、何個のボールが、池という悪魔の飲まれてしまったかわかりません。以前、同じ池に4つのボールが次々と飲まれていく姿を見た時は、「すまん。」と涙が出そうになりました。
最後は、パターです。ただボールをカップに入れれば良いのですが、これが難しいのです。カップまで、1mの距離から打って、そのままカップを大幅に通り越し、逆サイドのカップから3mの距離へ。その時のキャディーさんの一言、「ボールは、カップに近づけるようにね。」。右往左往して、何とかフィニッシュ。全て終了した際、他の方と比較して、打つ回数・移動距離ともに群を抜いている私は、疲労困憊状態になっています。
最近私は、日本人会のゴルフ大会に参加させていただいております。年配の方が多いおかげで、皆さんが色々と教えてくださいます。その中で、一番心に残っている言葉は、「ゴルフは、自分との戦いである。」。つまり、ミスショットを打ったからといって、イライラしたり悲しんだりするのではなく、常にポジティブシンキングでいようというもの。人生にも同じことが言えるのかなと、勝手に解釈させていただいております。色々教えていただいているお礼にと、ハニカンデみるのですが、未だに「ハニカミ王子」とは呼ばれたことはありません。「ハニカミ王子」と呼ばれる日は遠いようです。
王子製紙株式会社 中 島
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