今回の映画祭りは、ラオスの方々に日本の映画を楽しんでもらうとともに、映画を通じた日本社会や文化、暮らしなどにふれてもらうことを目的として開催されました。上映後のアンケートでは、「日本映画を観たのは初めて」「機会があればもっと日本映画を観てみたい」といったコメントが寄せられました。また今回は、様々なジャンルの映画が上映されましたが、上述の『ウオーターボーイズ』や『ロボコン』などの青春ドラマ系が好まれる傾向が見られた他、『椿三十郎』『赤ひげ』等、黒沢映画に対する根強い人気も印象的でした。
11月3日(土)にLAO-ITECC屋外ステージにて開催された日本歌唱コンテストは、ラオス元日本留学生会とラオス日本人材開発センターの共催で行われました。コンテストでは、予選を勝ち抜いた10名のラオス人が、大勢の観客が見守るなかで『北酒場』や『涙そうそう』などを熱唱し、満場の喝采を浴びていました。参加者は、歌唱力、発音、パフォーマンス、自己紹介内容などの項目で審査され、『Begin』を歌ったアヌーソンさん(ラオス国立大学文学部日本語学科生)が1位に選ばれました。コンテストの模様は、ラオス国営テレビ、スターチャンネルでも放映され、大きな反響を呼びました。
11月11日(日)にLAO-ITECC屋外ステージにて開催されたラム盆踊りは、ラオス国日本人会とラオス日本人材開発センターの共催で行われました。清水建設にご協力いただき組んでいただいた櫓のまわりを、カンボジアより自主参加してくださった芽魂太鼓チームによる太鼓の音色にあわせて、大勢の人々が日本の盆踊りとラオスのラムウォンを交互に踊って、盛り上がりました。また、櫓のまわりには屋台も並び、焼き鳥やコロッケ、カオチーなどの即売が行われるなど、日本の夏祭りの雰囲気も楽しむことができました。
11月9日(金)―11日(日)にLAO-ITECC2階にて開催されたブース展示では、ラオスJICA事務所、IV-JAPAN、難民を助ける会ラオス事務所、ラオス元日本留学生会ほか、ラオス政府関係機関など計14団体が出展し、写真パネルの展示やパンフレットの配布などによる活動紹介が行われました。なかでもクイズや車いす展示などを行った参加型ブースでは、多くの人で賑わっていました。
最後になりましたが、【日本映画祭り】など一連のイベントでは趣旨にご賛同いただき多くの貴重な景品を大勢の方々・会社よりご寄贈いただきました。この紙面をお借りして、実行委員一同より厚く御礼申し上げます。
ラオス日本人材開発センター 実行委員メンバー 花 園
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