Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2008年1月号目次

・在ラオス国日本国大使

・チャリティバザー
・クリスマス会

・補習校の取り組み

・日本映画祭り
・ビエンチャン・マラソン激走記
・ペタンク
・ゴルフ、それは自分との戦い
・「てっちゃん」って だれ?
・おお~ドゥワンチャンパ~

・空港税の取り扱いについて
・日本人会のハッピができました

巻  頭  言

着 任 挨 拶


 駐ラオス大使として、昨年9月に着任しました宮下です。
 着任早々、日本人会会長より日本人会名誉会長への就任を打診され、お引き受けすることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 ラオスは、インドシナ半島の中心に位置し、タイ、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、中国に周りを囲まれた内陸国です。日本は1955年3月にラオスとの間で外交関係を樹立しその後友好関係を維持していますが、これまでは周辺諸国に比較して日本における注目度は必ずしも高いとは言えない面がありました。

 しかしながら現在日本政府は、ASEANの域内格差是正や地域統合促進支援の観点から、ラオスを含むメコン地域開発に力を入れています。

 昨年11月にはシンガポールで開催された東アジア首脳会議の機会を捉え、第3回の日・CLV(カンボジア・ラオス・ベトナム)首脳会議を開催し、福田総理よりメコン地域が「希望と発展の流域」となるよう、メコン地域とCLV各国に対するODAの拡充、CLVの国境地帯であるいわゆる「開発の三角地帯」の開発支援等を各国の首相に対し表明されました。

 特にラオスはメコン地域の中心に位置し、将来的発展の潜在力を備えていることから、政府間協力のみならず、民間投資の面でも国際的関心が高まってきています。

 昨年5月のブアソン首相の訪日に際して行われた日ラオス首脳会談において、日本からラオスへの投資増進について話し合う場として、「日ラオス官民合同対話」を立ち上げることが両国首脳間で合意され、昨年12月に当館、ラオス政府共催の第1回会合が開催されました。第1回会合には、ラオス側より政府代表としてスリボン投資計画委員会委員長をはじめとする政府関係者、両国の多数の民間企業代表者等約100名余の参加者が出席しました。

 会合では日本からラオスに対する投資を推進するための投資環境の整備を中心として忌憚のない意見交換が行われ、ラオス側より日本側の要望を受け、良好な投資環境を実現することへの強いコミットメントの表明がありました。

 また、日本からの投資増進のための環境整備の一環として、本年1月のトンルン副首相兼外相の訪日の際日・ラオス投資協定の署名が期待されています。

 現在当国には450名余りの邦人の方々が在留しておられますが、今後日本の民間企業の投資が増えていくことが予想され、邦人数も将来的に増加が見込まれます。当地での日本の存在感が高まっていくことは必然と思われますところ、その中で日本人会の果たす役割が益々重要なものになると思われます。私ども大使館としましても日本人会の皆様と連携し、日本人社会の発展のために微力を尽くしていきたいと考えています。

 最後に、本年が日本人会の皆様にとり良き年となるよう祈念申し上げまして挨拶とさせていただきます。
在ラオス日本国大使
宮  下