Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2007年9月号目次

・2007年度会長

・役員交代のお知らせ

・植樹祭
・ボウリング大会

・稲作体験親子学習

4年半ぶりのラオスに感じたこと
ラオスde自転車
勘定書きのはなし

・日本人会ロゴのデザイン決定

コ  ラ  ム

ラオスde自転車


(2007年8月16日書)
 わたしは車の免許を持っていません。決して「免許取得不適応者」に認定されているわけではありませし、免許を持たないことに何かの哲学があるわけでもありません。ただただ持っていないだけです。そんなわたしには、当地でのSV(シニアーボランティア)募集要件に「交通手段は自転車」とあったことは好都合でした。「無免許のあなたも行けるよ」というヨメサンの推薦の言葉もあって、早速応募し、今日ラオスで、めでたく活躍?できることになったのです。

 着任後まもなく、マウンテンバイクと言うのでしょうか、6段ギヤーのついた高性能のものが貸与されました。職場(教育省)には、この自転車で通います。自転車ですから、当然それにふさわしく、半そでシャツと綿パン、帽子といういでたちです。 当初、職場にはドレスコードはないと思っていましたから、自転車に乗る格好でいいと考えていたのです。ところが女性にシン着用が義務付けられていることを聞いてから、一見ラフに見える服装ですが、何らかのドレスコード(共通理解)があるらしいことがわかってきました。で、男の職員は、ネクタイは少数ですが、長袖のYシャツ、替えズボンが平均的です。

 秩序的な私でもありますから、早速これに従いました。しかし自転車通勤にとっては少々酷で、到着したとたんに汗が噴出し、ズボンとシャツが体にビッタリ張り付いたのでした。元来汗っかきのせいもあるのですが、全身汗でビチョビチョで、皆からどうしたのと聞かれる始末。それ以来、自転車にふさわしい格好で通勤することにしました。

 それからしばらくたった土曜日、どうしても必要な書類があり、それを取りに事務所に出掛けました。いつものように入り口を走り抜けようとすると、守衛が飛び出してきて、手を広げ、行く手をさえぎるのです。

 教育省の向かいには「シーサケット」という観光寺があります。守衛は、どうやら観光客が迷い込んできたと思ったようです。事務所の鍵を見せたりして、やっとこ、しかしそれでも半信半疑で通してもくれたのですが、思い起こすと、そのときは半パンでした。

 門衛所からご注進があったのでしょう。しばらくして部局長から「土曜は事務所に来るな」と言われました。しかし服装については何もありませんでした。

 今では門衛所のおっちやんともお友達、服装や曜日を気にせず、自転車で颯爽と門をくぐっています。
JICAシニア海外ボランティア
天  野