まず旅行ガイド類では「地球の歩き方」が「ラオス編」最新版を2009/12に、また「東南アジア編」(6カ国カバー)を2010/01に発行している。このところ2年おきに改定されていることが分かる。「ラオス・ナショナルジオグラフィック世界の国(ほるぷ出版2007/7)」や「メコン・黄金水道をゆく(椎名誠2008/2)」も読んでみたい。
エンタテイメント系では「老検死官シリ先生がゆく(ヴィレッジブックス2008/8)」は翻訳ものだが、ビエンチャンが舞台のミステリーなので、楽しめそうだ。
経済政治の新情報なら「ラオス経済の基礎知識」(鈴木基義2009/3)が詳しい。「途上国はいま ラオス・・・」(鈴木俊2009/04)、「アジアフロンティア地域の制度と国際経営CLMVT」(丹野勲2010/04)も同時期に出ている。
NGO系にも魅力的な出版物が見つかる。最新刊の「ラオス豊かさと『貧しさ』のあいだ」(新井綾香2010/06)や「国民語が『つくられる』とき-ラオスの言語ナショナリズムとタイ語」(矢野順子2008/11)などはとても気になる。
ラオス語の教科書「CDエクスプレス・ラオス語」は「ニューエクスプレス・ラオス語」としてCD付きの改定新版(2010/5)が出た。「ラオス語中級読解教本」(鈴木玲子他2008/04)も既に出ていた。
ラオスの文化に触れる出版物としては「布が語るラオス 伝統スカート『シン』と染織文化」(木村都2008/10)、「明日を紡ぐラオスの女性 暮らしの実態と変化のゆくえ」(風野寿美子 2007/09)などがあるが、「茶の起源研究・ラオス茶調査報告」(豊茗会2009/06)が面白そうだ。
ラオスでは近年、ますますUXO除去に注目が集まっている。「女一人旅、ラオスの地雷処理現場を行く」(鈴木淑子2009/02)、「〈不発弾〉と生きる・大石芳野写真集」(大石芳野2008/11)も読んでみたい。
このほかにもラオスに触れている書籍がまだまだたくさんある。中には個人では買い切れない高価なものもある。「ラオス関連書籍」を皆が持ち寄って、どこかでまとめて閲覧できるように出来たら、せっかくラオスに住むことになった私たちは、もっとラオスのことがわかって、当地の生活を更に楽しめるだろうと思ったりしている。
ラオス観光アドバイザー 藤 田
|