一人一人、タクバーツを行った後は、僧侶へ、お膳をお出しします。親族皆は、僧侶と会話し、食事が済むのを見守ります。食事後は、僧侶がお経を読み、ライスシャワー(お米を、撒きあう)をして各自、コップに準備した水を、皿に注ぎ、ロウソクを2本燈します。いわゆる、聖水のような儀式のようです。日本の、榊のような葉を使い、聖水につけて、部屋中に水を撒きお払いを行います。
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(人の形をした御札↑)
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そして、僧侶から、お払い?のような魔除けの物を受け取り、寝室に置くようにいわれ、寝室に置く。これ、よくみると、人の形になっています。
これが終了すると、僧侶を見送り、また新たな儀式が始まります。
親族一同、及び立会い人は、新築祝いの品物や、新品の生活用品を持って外に出ます。しかし家の中には、別の立会い人がいます。外にいる立会い人は、2次元の人物の様子。家の中にいる立会い人は、どうも3次元の人物の役割をしているようです。
何を話しているかは、あまり理解出来ませんでしたが、立会人同士の問答が始まりました。
「家に入るなら、それなりの覚悟はあるのか?」なんたら、かんたら~。
「それならば○○をさしあげましょう」
「そんなんでは足りん」
などなどの問答後に家の中にいる立会人から、「家に入ってよいぞ!」という返事があると皆が一斉に家に入ります。
いざ!家に入るぞ!
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(こちら、家の中から撮影↑)
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すると次は、皆揃って、私の寝室に行くではありませんか!!
なにをするかというと、寝室に釘を打つ儀式になりました。大家の、お父ちゃんが壁に釘を打ち、その釘には、お供えの葉っぱ&ご祝儀の入ったカバンを、掛けます。いわゆる、魔除けをして、お金に恵まれるように、という願いなのでしょうか?
しかし・・・・・隊員生活。住居安全確認、防犯対策は厳しいです。それなのに、次から次へと、寝室にわんさか人が入ってきます。
あの・・・・・ここ・・・・私の寝室・・・・・。
ここまでプライバシーを曝け出していいのでしょうか?そう思いながらも、もうここまで来たら笑うしかない!もう、好きにしてと開きなおりです。
すると次は、家の隅々にロウソクを燈していきいつもどおりのバーシーです。皆、健康で仲良く暮らせますようにと願いを込めてのバーシー。そして、いつもの酒盛りに、ダンスと夕方まで続いて無事に新築祝いの儀を終えたのでした。
そんな儀式をしたのにもかかわらず今年9月のウドムサイ大洪水では。我が家は大浸水しました。
また、来年の4月には、災害魔除けとしてバーシーを行うのでしょうか?もしするとしたら、次はどんなバーシーを経験できるのか楽しみです。
入 江(青年海外協力隊)
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