Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2011年3月号目次

・JICA事務所長

・1年を振り返って

・デング熱に注意してください

・ラオス雑感

・街づくり
・武道センター運営を通じて武道の振興を支援
・日本とラオスの学生の違い
・ラオス電力公社にて


大使館便り

デング熱に注意してください


 昨年ラオスでは例年の倍以上にあたる約2万3千人のデング熱患者が報告されました。

 デング熱はウイルスに感染している蚊(主にネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることにより感染し、通常ラオスでは4月下旬以降雨季を中心に流行がみられます。今年もこれからデング熱の流行期に差し掛かるにあたり、引き続きデング熱に対する注意、予防対策を講じるようお願いいたします。

 (1)症状

 感染した蚊に刺された3~7日後、発熱が始まり、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛、発疹、皮下出血などを伴うことがあります。発疹は熱が下がり始める頃に見られることが多いようです。特別な治療薬はないため、治療は安静と対症療法になります。これらの症状の多くは自然に軽快し回復します。時に出血傾向を伴ったデング出血熱や血圧が下がりショック症状になるなど重症化することもあり、この場合適切な治療を行わないと生命にかかわることもあるため注意が必要です。デング熱が疑われる場合には医療機関を受診してください。
 (2)予防

 特別な予防薬やワクチンはありません。まず蚊に刺されないことが重要です。ネッタイシマカは昼間行動し屋内にいる可能性が高いといわれています。長袖、長ズボンを着用し皮膚の露出を避ける、防虫スプレー、蚊取り線香、電気蚊取り器、蚊帳の使用などの防蚊対策。また家の周囲に蚊を産卵、発生させるような環境を作らない(茂みの清掃、空き缶や植木鉢、古タイヤによる水溜まりを作らない、水受けなどは週1回水を交換するなど)ことが重要です。また、日頃より規則正しい生活、十分な睡眠、栄養をとり、抵抗力をつけておくことも大切です。

<在ラオス日本国大使館>
電話:021-41-4400~3
FAX:021-41-4406
Eメール:eojvte@etllao.com
ホームページ:
http://www.la.emb-japan.go.jp/index_j.htm