他方、一見平和な様相を呈しているラオスですが、いまだに処理をされていない不発弾、脆弱な社会保障制度、公務員制度の問題、道路・病院などの経済・社会インフラの未整備など、多くの問題を抱えているのも事実です。内陸国であるというハンディキャップを負うラオスが何らかの発展を遂げるには、近隣国のみならず日本も含めた他の国とうまく付き合っていく必要があります。日本の国内は経済状況が芳しくありませんが、日本は国際社会の一員として、ラオスとともに発展することができるようなwin-winの関係を模索すべき時期を迎えていると考えています。援助のための援助ではなく、援助を通じてラオスと日本がともに活性化するような援助を実施していきたいと改めて自分自身に言い聞かせているところです。
幸いにも、メコン川のほとりで同僚に話したラオスへの思いは今も変わることがありません。買い物で、おつりの計算が得意ではないラオスの人に遭遇したり、歩道を走るバイクに驚いたりする確率は高いですが、そうしたことに対して少しだけ我慢することができれば、ラオスは素晴らしい国だと思います。
これまでは単身赴任のため、あまり日本人会の皆様とお付き合いする機会がありませんでしたが、3月中旬に家族(家内、3歳8カ月、8カ月)を呼び寄せる予定ですので、これからは家族ともどもお付き合いをさせていただければ幸いです。
JICA事務所長
戸 川
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