Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2009年7月号目次

・2009年度会長

・2009年度新役員の紹介

・日本人会定期総会

・平成21年度 入学式

・ラオスでの4年2か月を終えて
・千晶が行く
・第6回日本語スピーチ大会
・WIG
   (Women's International Group)
・ミタパープ会
・日本人会ゴルフ愛好会

補習校だより


かけがえのないビエンチャン時代を目指して


 子供たちのビエンチャン時代が素晴らしいものになるようにとの思いは、日本を離れて生活している私たち全員の願いです。 その願いが、補習校の授業風景を見た今、確信に変わりました。

 子供たちの多様さに驚きました。模範的に行動する子、好き勝手に行動する子、しっかりした日本語を話す子、大声を出す子、体を動かすことが好きな子、人の面倒をみる子等々。これらの多様な子供たちに対して、補習校では、きめ細かい授業が行われています。従来から、保護者の方々が補習校を支えてきた結果、かなりきめ細かな授業が行われてきたと聞いていますが、今は、教員の数が充実していることもあり、一人ひとりの子どもに対して、今まで以上にきめ細かな授業が可能となっています。これまで補習校を支えてきた皆さんには頭が下がる思いです。

 授業内容も、日本国内での教育水準が確保できるよう、一定の指導要領に基づいて教員がしっかりとカリキュラムを立てて行われています。

 学校の経営は、保護者を中心とする運営委員会が行っています。運営委員会の皆さんは、ほぼ毎日、補習校の経営等に時間を割いています。感謝です。  授業が始まる前には、一人の子供が、全学年を前にして「一分間スピーチ」を行っています。「スピーチ」能力は、思考力アップの源泉です。また、聞いている子供たちが、しっかりと聞いていること、また、スピーチの後にちゃんと質問をすることにも勇気づけられました。

 補習校にいると、とてもいい雰囲気を感じます。ビエンチャン在住の子供たち全員が補習校に来られて、実り多いビエンチャン生活を送ることになればいいなぁ、と思っている次第です。

 一つお願いです。子供たちのたちのために、一肌脱いでいただけないでしょうか。子供たちのために、皆さんに与えられている恵みを今まで以上に使っていただけないでしょうか。ラオスにいる全ての日本人が補習校の子供たちを守り育てていきましょう。ビエンチャンの補習校を支える力は、世界一と言われるようにしましょう。

 最後となりますが、補習校設置者であるラオス日本人会のご支援に改めて御礼申し上げますとともに、日本人会会員の皆さまの引き続きのご協力をお願い申し上げます。

ビエンチャン日本語補習授業校校長 上 倉


入学式


 2009年4月25日(土)、ビエンチャン日本語補習校で入学式が行われました。新入生・在校生の子供たちだけでなく、ご父兄の方々や大使館・日本人会からの来賓の方々に支えられ、素晴らしい入学式となりました。

 在校生はこの日のために、教室の飾りつけをしたり、歌の練習をしたり、直前まで様々な準備をしてきました。教室の飾りつけは、折り紙で花やハートを作ったり、折り紙の輪を沢山つなぎ合わせたりして、新入生を迎える部屋を賑やかに飾りました。いつも元気に大きな声で歌を歌っている子供たちも「入学式の練習」となると緊張のためか、声が小さくなったりしていましたが、本番では上手に歌いきることができました伴奏をしてくれた4年生のT.史帆さんは練習通り、上手にピアノ伴奏をしてくれました。そして在校生代表の挨拶をしてくれた6年生のM.桃子さんも、大舞台に臆することなく堂々と挨拶ができました。

 新入生の小学1年生、A.メリサさん、I.陽くん、O.ゆり枝さん、K.葵さんの4名は少し緊張した面持ちでの入場となりました。初めての補習校、初めての場所で初めて会う在校生・先生に囲まれて、不安と緊張でいっぱいなのは当然ですね。そんな初々しい姿を見て、私たち教師もとても新鮮な気持ちになりました。

 同じ新入生でも中学1年生のS.慶吾くんは、新入生代表の挨拶も立派にこなし、補習校のお兄ちゃんとして頼もしい姿を見せてくれました。大使館の小林様、日本人会の高沖様からの祝辞では、暖かい励ましの言葉をいただきました。

 今年度、補習校は小学1年生4人、中学1年生1人の新入生5人に、Sミナさん(小学2年生)とS.有紀さん(小学6年生)の転入生2人が加わり、24人でのスタ-トとなりました。校長先生は2年間お世話になった島崎校長先生から上倉校長先生にかわり、上倉校長先生のもと駒崎先生が加わって6人体制となりました。それでも学年に一人先生がいるわけではないので、複式のクラスもあります。また、設備が整っていなかったり、不足している教材もあります。しかし、学年に関係なくみんなと仲良くなれる等のビエンチャン日本語補習校の長所を生かして、元気な子供達と暖かい学校創りを目指していきたいと思います。
補習校教員 森 村