Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2009年7月号目次

・2009年度会長

・2009年度新役員の紹介

・日本人会定期総会

・平成21年度 入学式

・ラオスでの4年2か月を終えて
・千晶が行く
・第6回日本語スピーチ大会
・WIG
   (Women's International Group)
・ミタパープ会
・日本人会ゴルフ愛好会

巻  頭  言

 2009年度のラオス国日本人会会長の職を仰せつかりました。三井物産の駐在員として2008年6月より当地に駐在しております。まだ一年の駐在歴ですので当地事情に就いても知らないこと多々ございますが微力ながら当会の発展の為に尽力して参る所存ですので、宜しくお願い申し上げます。

 私が初めて出張でラオスを訪れたのは1992年だったと記憶しています。当時は、ビジネスマンが宿泊できるレベルのホテルはランサンホテルだけで、それでも壁・天井にはヤモリが這い回り、お湯が出ないことも度々でした。外食する場所もあまり無かったかと思いますし、夜になると街は真っ暗だった様な気がします。そう、兎に角街全体が暗いベールに覆われたという印象が強く残ったものです。

 昨年6月に着任し、十数年振りに見たビエンチャンの変貌には驚かされました。大袈裟かも知れませんが、私の記憶にあるビエンチャンとは別の都市が存在しているのかと錯覚する程でした。ラオスの発展を大いに嬉しく感じたものです。とは言え、ラオスはまだまだ後発後進国を脱しておらず、決して豊かになったとは言えない状況。日々心地よい生活をさせて戴いていることに感謝の念を込めつつ、日本人として、ラオスの発展に貢献して行ければと思っています。

 さて日本人会についてですが、そもそも日本人会というものは会員の皆様にとって無いと困るというものではないでしょう。日本人会が無くても日々の生活に不便がある訳ではありませんし、日本人会が皆様の生活に何かして差し上げられる訳でもありません。でも、クリスマス会や運動会等を楽しみにしていてくださる方やお子さんもこれまた多くいらっしゃるのではないかと思います。会員の皆様にラオス生活での一服の潤いの場を持って戴くこと、これが日本人会の最も大きな存在意義だと思っています。私共役員はその場を提供することに尽力致します。場を盛り上げて戴く主役は会員の皆様各位。行事等に積極的に参加して戴くことはもとより、日頃より日本人会の活動に関する御助言・御提案等をどしどしお寄せ願いたいと思います。会員の皆様が育む日本人会、会員の皆様全員に、あって良かったなと思われる日本人会、そんな日本人会像を描いています。

 最後になりますが、東南アジアにおきましては、日本人は基本的に好かれている民族であり、日本人というだけで信用される風土も十分に存在します。これは私共の諸先輩が営々として築き上げてくれた貴重な財産です。私達はこの財産を守り育てて行くべく、常に現地の方には敬意と感謝の念をもって接すること、信頼は裏切らないことを実践すべきと考えます。
2009年度 ラオス国日本人会会長
高  沖