Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2009年1月号目次

・在ラオス日本国大使

・役員交代のお知らせ

・日本人会チャリティバザー
・日本人会クリスマス会

・日本アニメ映画祭&文化祭り
・ウドンムサイの新築の儀
・北朝鮮レストランレポート
・ラオス柔道
・日本人会テニ大会
・日本人会ゴルフ愛好会

巻  頭  言

「新年の御挨拶」


 新年明けましておめでとうございます。
 さて、日本人会の皆様にとって昨年はどんな一年でしたでしょうか。
 昨年は、日本人会の皆様が現在ご活躍されているラオスと日本の関係に大きな進展がありました。

 まず、要人交流の面では、1月に日本政府は初の日メコン外相会議を開催、トンルン副首相兼外相の訪日が実現し、信頼、発展、安定をキーワードとする包括的な協力関係の推進に合意することが出来ました。更に、5月には、ラオスの国家主席としては初の訪日が実現し、福田総理(当時)とチュンマリー国家主席との間の首脳会談では、環境保護への取組みと日本からの投資促進に向け、両国が今後も緊密に協力していくことが確認されました。加えて、7月には、ソムサワート常任副首相が訪日した他、10月には、ブントーン党中央組織委員長、11月にはサイソンポン国民議会副議長の訪日が実現する等、ハイレベルでの交流が実現しました。

 ラオスの昨年の経済社会発展に目を向けますと、年率約8%の経済成長を遂げる等、第6次社会経済開発5カ年計画の実施に具体的な成果を挙げており、今後もこのような好ましい経済パフォーマンスを維持し、2020年迄の後発途上国からの脱却の実現が期待されるところです。そして、このようなラオスの経済社会発展に向けた取組において、日本の支援に対する期待は非常に高いものがあります。日本政府としても、今年も昨年同様、かかる期待に応えつつ、両国国民の利益の増進に繋がるよう、ラオスの主体的な取組みを様々なプロジェクトを通じ、支援していく所存です。

 昨年はまた、日ラオス関係が、今後更に発展する契機となる意義深い出来事がありました。それは、1月に署名された日ラオス投資協定が、晴れて8月に発効したことと、12月に第二回目の日ラオス官民合同対話会合が開催され、ラオス側より日本からの投資促進に向けた「行動計画」が提出されたことです。これらの成果を受け、日本政府としては、今年、その成果を更に実り多きものとするよう、ラオスの投資環境整備に向けた取組を後押していきます。そして、これらの両国の努力によって、日本からの投資が着実に増え、更に、日本からの投資がラオスの経済発展に大きく貢献することを期待して止みません。

 今年は「日メコン交流年2009」です。今年1年、民間、政府を問わず、様々な事業を通じ、日本とメコン5ヶ国との間で、政治、経済、社会、文化等の多面的な交流が促進されることが期待されており、既に幾つかの事業の実施が予定されています。今年一年が、日ラオス間の交流と相互理解の更なる増進にとって、意義深い1年になることを期待します。

 現在、当国には、460名余りの邦人の方々が在留しておられますが、今後日本の投資が増え、邦人数も更なる増加が見込まれます。これに伴い、当地での日本の存在感が一層高まり、その中で日本人会の果たす役割も益々重要なものになると思われます。私ども大使館としても、日本人会の皆様と共に手を取り合い、連携しつつ、日本人社会の発展のために微力を尽くす所存です。

 最後に、本年が日本人会の皆様にとって、良き年となるよう祈念申し上げて挨拶とさせていただきます。今年も宜しくお願いいたします。
在ラオス日本人国大使 宮 下 正 明