Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2008年6月号目次

・2008年度会長

・2008年度新役員の紹介

・日本人会定期総会

・先生方の紹介
・新入生紹介

・メコンで素振り
・ロケット・フェスティバル
・第5回日本語スピーチ大会
・LJCにほんごまつり
・日本人会テニス大会

巻  頭  言

 2008年度のラオス国日本人会会長の職を仰せ付かり、ラオスとの関わりが強くなったことを日々実感しております。私はJMAS(日本地雷処理を支援する会)の現地代表として2005年9月、初めてラオスの地を踏んだ時には、至るところで半世紀も前の日本を見るような感じがしました。日本ではラオスの歴史や文化などは勿論のこと日本の関係についても一般的にはほとんど知られていないのが現状で、北海道の「羅臼(らうす)」と聞き間違えられるほどですが、ベトナム戦争が終結する1970年代半ば頃まではラオスの政治・軍事に関する報道も多く、比較的知られた国であったように思います。

 昨今、首相等要人の訪日も相次ぎ、過日は大統領の始めての日本訪問が実現するなど、日ラオ関係は徐々にではあっても、着実に進展していることが窺われ、関心を持つ人も多くなっているようで、ラオスに在住する一人として大変嬉しく思っております。

 本年度の役員一同、日ラオ親善の促進に微力を尽くして参りたいと気持ちを新たにし、一致協力して本会の目的達成のために微力を尽くす覚悟ではありますが、会員の皆様のご協力がなければ、本会の運営を円滑に実施することはできません。一層のご協力を賜りますよう本紙をお借りしてお願いいたします。

 さて、去る4月4日の定期総会において、私は二つのことをお願いという形でお話しました。一つは「会員相互の親睦、福祉の向上、日ラオ親善及び子女教育の向上を図る」という本会の目的をより効果的に達成するためには、会員の皆様の積極的なご参加が不可欠であり、皆様お誘い合せのうえ一つでも多くの行事に参加していただきたいこと、二つ目は本会の運営には役員が全力で当たることは勿論のことですが、役員だけでは活動の目的を達成できるものではなく、会員の皆様の助言、協力を得て、更には関連情報を共有しながら推進して行くことが必要であり、可能な方法で役員にご意見等を提供していただきたいこと、この二点をお願いしました。それによって本会の活動がより意義深く充実したものになり、企画する側も参加する人も満足度が深まり、ひいては日本人会の活性化に繋がるものと信じております。

 阿波踊りでは「踊る阿呆に 見る阿呆 どうせ阿呆なら 踊らにゃソンソン」と囃しながら皆が一体となって夜が更けるまで祭りを楽しみますが、どうせラオスにいるのだったら、ラオスをこよなく愛し、ラオスでの生活を楽しみ、ラオス在住の日本人、特に本会の会員の皆様とこれまで以上に親しくお付き合いをお願いしたいと考えております。若いころ、ある先達から「三惚れ」(仕事に惚れ、土地に惚れ、女房に惚れる)と言う話を聞きました。

 ラオスの人々、中でも子どもたちが安全に生活できる環境作りと、この国の発展のために何がしかの貢献をしているとの思いを抱きつつ、気候も良く、食べ物も美味しく、国民性が温和で安心して暮らせるラオスにとことん惚れながら、日本人会の運営に取り組んでまいりたいと思いますので、今後ともよろしくご協力を賜りますようお願いいたします。
2008年度 ラオス国日本人会会長
田  川