Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2010年12月号目次

・在ラオス日本国大使

・気象について
・物理(ソーラーカー作り)

・「ひったくり」「空き巣」
 「忍び込み」被害に注意

・最近発行されたラオスの本

・ラオスのホテル及び観光産業
・一村一品開発
・ルアンパバン職業訓練学校にて
・シェンクワン便り

コ  ラ  ム
 会員からの投稿コーナーです。
 みんなに聞かせたい、聞いて欲しい話など、どんなネタでも結構です。 会員だけでなく、非会員、ラオス人などからの投稿も大歓迎です。

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<最近発行されたラオスの本>


 ラオスに行くことになって日本を出発する前にラオスに関する本を探した。近くの市立図書館で何冊か見つかったが、おおむね発行年度が古すぎて最新情報は少なかった。
 アマゾンで和書を検索すると、タイトルかサブタイトルに「ラオス」が含まれている書籍が1400冊ほど引っかかる。大半は研究者のレポートで、専門性も高くて値段も高い。一般の読者が買って読みたくなるようなタイトルの本は300冊くらいだろう。  TSUTAYAの書籍販売サイトで「ラオス」を新刊順に検索したところ、ここ3年で30冊ほどの書籍が発行されているのがわかった。
 まず旅行ガイド類では「地球の歩き方」が「ラオス編」最新版を2009/12に、また「東南アジア編」(6カ国カバー)を2010/01に発行している。このところ2年おきに改定されていることが分かる。「ラオス・ナショナルジオグラフィック世界の国(ほるぷ出版2007/7)」や「メコン・黄金水道をゆく(椎名誠2008/2)」も読んでみたい。
 エンタテイメント系では「老検死官シリ先生がゆく(ヴィレッジブックス2008/8)」は翻訳ものだが、ビエンチャンが舞台のミステリーなので、楽しめそうだ。
 経済政治の新情報なら「ラオス経済の基礎知識」(鈴木基義2009/3)が詳しい。「途上国はいま ラオス・・・」(鈴木俊2009/04)、「アジアフロンティア地域の制度と国際経営CLMVT」(丹野勲2010/04)も同時期に出ている。
 NGO系にも魅力的な出版物が見つかる。最新刊の「ラオス豊かさと『貧しさ』のあいだ」(新井綾香2010/06)や「国民語が『つくられる』とき-ラオスの言語ナショナリズムとタイ語」(矢野順子2008/11)などはとても気になる。  ラオス語の教科書「CDエクスプレス・ラオス語」は「ニューエクスプレス・ラオス語」としてCD付きの改定新版(2010/5)が出た。「ラオス語中級読解教本」(鈴木玲子他2008/04)も既に出ていた。
 ラオスの文化に触れる出版物としては「布が語るラオス 伝統スカート『シン』と染織文化」(木村都2008/10)、「明日を紡ぐラオスの女性 暮らしの実態と変化のゆくえ」(風野寿美子 2007/09)などがあるが、「茶の起源研究・ラオス茶調査報告」(豊茗会2009/06)が面白そうだ。
 ラオスでは近年、ますますUXO除去に注目が集まっている。「女一人旅、ラオスの地雷処理現場を行く」(鈴木淑子2009/02)、「〈不発弾〉と生きる・大石芳野写真集」(大石芳野2008/11)も読んでみたい。
 このほかにもラオスに触れている書籍がまだまだたくさんある。中には個人では買い切れない高価なものもある。「ラオス関連書籍」を皆が持ち寄って、どこかでまとめて閲覧できるように出来たら、せっかくラオスに住むことになった私たちは、もっとラオスのことがわかって、当地の生活を更に楽しめるだろうと思ったりしている。
ラオス観光アドバイザー 藤 田