Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2009年3月号目次

・日本人会副会長

・ブランコ贈呈式
・日本人会運動会「勝者の弁」

・3学期スタート
・新春餅つき大会
・小学生の部卒業式

・初の直行便、成田から飛来!
・ラオスの鉄道
・ラオスの薬用植物?
・サヤブリの象祭り
・ラオスの不発弾の汚染状況
・伝統スポーツの紹介 弓とコマ
・日本人会ゴルフ愛好会

・ミタパープ会

・一年間ありがとうございました!

日本人会活動報告

☆ブランコ贈呈式☆
2009年3月9日(月)


 去る3月9日、ビエンチャン・シカイ村【盲人学校・光の家(英語名:Home of Light)】において、ブランコ(日用品を含む)の贈呈式が行われました。
 昨年のバザー収益金の半分(4,875,500Kip)を今回使わせていただきました。
 品物集め、そしてバザーの当日における皆様の温かいご協力、どうも有難うございました。  ブランコは、安全性、耐久性を十分に配慮し、デザインいたしました。
 また、写真ではご覧いただけませんが、ブランコの上部には【日本人会】の文字も付けていただきました。(実際は英語表記ですが)

 子供たちに末永く愛されるブランコになりますように…。
 また、贈呈式の際、日本人会の賛助会員でもあります王子製紙株式会社様より頂きましたティッシュペーパーの贈呈もいたしました。

 寄贈物の詳細は以下の通りです。
1.ブランコ 2,000,000キップ
2.洗剤などの日用品 2,875,500キップ
3.王子製紙株式会社様に寄付していただいたティッシュペーパー 
山  田


☆日本人会運動会 「勝者の弁」☆
2009年1月18日(日)


 日本人会大運動会はそれはもうめちゃくちゃ楽しかったです。何と言っても優勝なんですから。

 その日の晩は、勝利の美酒を楽しみ、その日の回想を楽しみ、ちょっとした筋肉痛と肉離れの感覚までも楽しみ、うとうととしながらその日2度目の優勝を夢に見ながら一日を終えました。そんな一日を、ニヤニヤしながら振り返りたいと思います。
 優勝チームのみなさんは、あの日を思い出し、もう一度勝利の美酒に浸りましょう。優勝できなかったチームの皆さんも、あの日を思い出し、その悔しさを胸に秘め、来年の勝利の美酒を夢見つつ、ヤケ酒でも味わってください。また、参加されなかった皆さんは、あほなこと言うとるなぁと、酒の肴にでもして下さい。

 運動会当日は、8時集合・受付開始でしたが、気合を入れて7時に会場入り。と、既に理事の皆さんはせっせと準備中でした。ちょこっと手伝いましたが、やはり選手としては、運動会に専念せねばと、グラウンドの状況を確認したり、ちょっと走ってみたり、おっと、急に走って足が“ぴきっ”と痛んだので、慌ててストレッチ運動をしてみたりと入念に準備をしておきました。
 そんなこんなで、そろそろ集合時間の8時です。だんだんと人が集まって来たので、プログラムとメンバー表を確認して、早速、それぞれの競技の選手選びを開始。勝ちにいくか、それともなるべく平等に出てもらうか、苦渋の決断を迫られましたが、中道の精神、白黒はっきりさせないグレーな精神に則り、勝ちにいきつつもなるべく出てもらうという、後で考えると日本人会大運動会の特色にぴったりなベストメンバーを組めました。そして、組は、情熱、闘争、そして2008年紅白歌合戦で敗者となりリベンジに燃える赤組ということで、いよいよ(やっと)運動会が始まります。


 最初の種目は、50m×8のリレー。「なんだ50mなんか楽々」という選手の思いを裏切り、1週100mのトラックを半分ずつ走るはずが、トラック1週は150mぐらいあって、1人70m~80mは走らされました。我らが赤組は、そんな急な距離変更による精神的ショックに負けることなく、第2位でゴールを通過。まずまず、順調な立ち上がり。次は子どもたちによる玉入れ競争、よいサほらサと、子どもたちが高さ3mぐらいの高さの籠をめがけて一所懸命お手玉を投げている傍ら、大人たちは、はいヨほらヨと地道に玉拾い、大人も子どもも大興奮。「ピピー、終了!」というレフリーの声も耳に入らないのか、テストで終了時間を告げられたのに必死に回答を書いている姿よろしく、5秒は投げ続けてましたね。
 そんなルール無用の努力空しく、ほとんど籠には入りませんでしたけど。結果発表は、「ひと~つ、ふた~つ、・・・・」と各チームが籠に入ったお手玉を投げ上げる玉入れ競争恒例の玉数え。僕も、他のチームに負けじと高~く投げました。赤組は子どもと大人の連携プレーが一際光り、第1位、投げ甲斐もありました。

 続いての競技は棒引き。2つのチームの間に竹の棒を30本ぐらい並べ、如何に多くの棒を自分のチームの陣地に持ってくるか、という競技です。この競技のツボは、如何に素早く走るか、如何に相手と同じ棒を取り合いにならないようにするか、そして如何にすべらないか・すってんコロりんとこけないか、の3点に尽きます。獲物を目前にして取り逃がしてしまう、人生で味わった苦い経験を、またこの運動会でも繰り返してしまう人がいるんです。経験者は語るです。ただ、僕はしょうもない芸人と同じくすべるタイプです。とまぁ、  そんな仲間を尻目にコツコツ棒を運ぶ仲間のおかげもあって、赤組またもや第1位!

 続きましては、宝物競争です。何の宝物か!?どんな競争なのか!?を期待で胸を膨らませて挑んだこの競技は、パン食い競争のお菓子版でした。大人も子どもも、上向いて口あけて苦労している姿はまるで餌を食べようとしている雛鳥のようでした。でも、中にはササッと素早く宝物に近づき、パクッと一口に宝物を奪い取り、颯爽とゴールを駆け抜ける、石川五右衛門顔負けの選手もいました。
 競技のポイントは、なんと言っても口使い、口のうまい人が勝つ競技です。この競技に勝った人の甘い言葉には気をつけないといけないですね。ちなみに、僕は出場していませんから、その口使いの実力の程は未だベールに包まれたままと自分では思っていますが、口下手・アドリブ下手という噂(真実?)は既に広がっているみたいです。

 次は、クラブ対抗リレー。これは趣向が違って、組対抗戦ではなく、自分たちでメンバーを募って競争するというものでした。TAK Equipmentから賞品が出るということもあり、また、JICAラオスを代表して走るということもあり、あほなことはできませんから、気合いを目一杯入れて走りました。優勝できたんですが、JICAラオス事務所って、仕事せんとスポーツばっかりしてるんとちゃう?と言われそうです。そこのところは、ご想像にお任せします。それにしても、1週150mを予選・決勝と2回も走って、へとへとでした。

 と、そんなへとへとの大人たちの事は放っておいて、次はアンパンマン体操です。これは、点数に関係なく、子どもたちがアンパンマン音頭に合わせて踊ります。ぴりぴりと緊張した対抗戦が繰り広げられる中、大人も子どもも勝負のことは忘れて楽しめ、ほっと一息つける一時でした。

 一息ついたところで、対抗戦の再開です。次は綱引き。これは、チームワークが鍵です・・・と言いたいところですが、今回は体力勝負・見た目勝負、白組のデービッドさんの見た目にびびり、体力に圧倒され、一瞬のうちに敗戦。こればっかりは脱帽でした。子どもの部も体力勝負、チームワークだけではどうにもならないという現実を知るいい経験になったことでしょう。とまぁ、夢も希望もない言い方ですが、腕力勝負は素直に負けを認めて、自分達の特性を活かして、勝てるところで勝っていけばいいということですね。綱引きは大人も子どもも完敗でした。

 そして、次は二人三脚。女性と組ませてよ、というセクハラ紛いではありますが、男性選手のちょっと心ときめく希望を、むげに一蹴してしまいました。すみません。もう一つ、赤組キャプテンでありながら、白組選手として二人三脚に出場してしまい(勝ってしまい)ました。人がいないので、というのをむげに断ることができず、出場したからには手を抜くことができず、二人三脚で走っているうちに楽しくなって嬉しくなって、チームのことも考えずどんどん走っちゃいました。二人三脚とは、そんな競技なんですね、すみません。と、キャプテンの裏切りを他所に、赤組はここでも好成績。10組中、かなり1位でゴール通過できました。

 次は、玉入れリターンズ。今度は大人も子どもも入り混じっての玉入れ。今度ばかりは、大人も子どものために地道な玉拾いなんてことには目もくれず、必死に玉を投げるばかりでした。それはもう、地面に玉が落ちている暇がないほどに必死でした。赤組はディフェンディングチャンピョンですから、負けるわけにはいきません。その焦りか、ピピーと終了の合図が鳴っても、10秒ぐらい投げ続け、今度は結構入ってしまいました。しかし、レフリー(は神様です)の一言で、罰として3球が無効になりました。しかし!そこは、チャンピョンの意地か、神様が優しすぎたのか、同数で1位をもぎ取りました。

 そして、いよいよ最後の競技、今年もやりました「黄金の足リレー」。人間は考える葦でありますが、この時ばかりは考えない・走るだけの黄金の足になるべく、健脚どもを取り揃えた100m(150m)×4人のリレーで、この長かった運動会も勝者の弁もフィナーレです。そして、その考えない黄金の足に成り果てたのは、またしても、我らが赤組でした!そして、総合優勝も頂き、優勝賞品も頂き、王子製紙のネピアも頂き、そして「脳みそ筋肉」というあだ名までも頂きました。 運動会はこれでおしまい。その後、今までの敵味方を忘れ、仲良くIV-Japanの昼食をいただきました。から揚げ、美味しかったです。

 最後に、衣装について・・・・ ある方から、「運動会のリレーって仮装して走るんですよね?だったら見に行きます。」という言葉に踊らされ、『目立ちたい!』願望も後押しし、こんな時のためにと、赴任時に日本から持って来た、取って置きの衣装をお披露目することになりました。
 「いやらしい」、「気色悪い」、という声も、僕にとっては「面白い」という言葉にしか聞こえませんでした。いえ、そうしか聞こえないように思い込ませていたのかも知れません。ただ、運動会の後、外国人に向けられた冷たい目に、はっと我に返ってしまいました・・・・。来年は、仮装大賞がどんな風になるか楽しみです。
松  元