Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2008年3月号目次

・2007年度日本人会副会長

・鳥インフルエンザ

・バザー収益金 寄贈式
・日本人会大運動会

・教務チームの取り組み

・ラオス人に学ぶ酒を断るすべ
・アカ族のラオラオ
・七変化の町ルアンパバーン
・カブトムシおにぎり
・サニャブリのルー族
・ラオ薬草酒のコレクション物語
・森の温泉
・忘れられたビエンチャンの港
・ビエンチャンにもっとも近い温泉
・モン正月
・ナムグム湖
・バンビエンの洞窟
・ナムフーム、タートソン...
・家畜市場価格
・家の近所のラーメン屋
・サワンナケート
・カムアンのコンロー洞窟
・私の思いでの道 15号線
・ガイドブックにないラオス南部
・ワットプー祭り
・ラオス人と毎日の天気
・ラオスの道路事情

・一年間を振り返って

日本人会活動報告

バザー収益金 寄贈式


 前号のAJRLNetworkでもお知らせしたとおり、昨年11月11日に今年度のチャリティ・バザーが開催され、大盛況のうちに終了しました。売上金は約770万キープになりました。チャリティ・バザーの名のとおり、この売上金は在ラオ日本人及びラオス国双方の社会に還元されています。役員で検討を重ねた結果、ラオス側の寄贈先はまだまだ支援を必要としているこの国の小学校にすることとしました。

この国の小学校は校舎を始めとした施設の不備、教科書不足、先生不足など、課題が山積しているとしばしば指摘されています。実情はどんなものか、ビエンチャン市内でも支援が遅れていると言われるパクグム郡教育局が指名した3校を見学しに行きました。

 最初はターコクハイ第二小学校です。ここはモン族が90%を占める村で、生徒も殆どがモン族でした。校舎は二つで、一つはぼろぼろの木造校舎でした。机や椅子は低学年の生徒には大きすぎて、立ってノートを書いている子どももいました。黒板には穴が空いていたり、(黒ではない)板を張ったまま使ったりしています。村人がボランティアで作るのだと言っていました。授業中でも教科書を開いている生徒は僅かでした。この国では学校が教科書を保管して毎年生徒に貸し出す仕組みになっていることが多いのですが、学校にある教科書が足りないから生徒全員に渡せないのだそうです。

 ナムグム川を小さな渡し舟で渡って次に向かったのはナボン小学校でした。ここは中学校と併設されており、かなり大きな学校でしたが、生徒数に対して教室の数が足りず、軒下に机を並べて教室としていました。部屋が足りないので職員室も作れず、教員たちは腰を落ち着ける場所がないと言っていました。

更に奥に進んで次はドンサンファイ小学校です。ここは比較的校舎が新しく、綺麗な学校でした。前の二校にはなかった電気が通っています。但し問題は井戸がないことで、トイレもないとのことでした。トイレがないのは特に女子にとって大変大きな問題です。

 見学を終えて、日本人会からのささやかな贈り物として何が適切か検討しました。彼らが一番必要としている教室や井戸をプレゼントしてあげたいのはやまやまですが、毎回パクグムまで来て工事の進捗状況を確認する訳にもいかない上に、チャリティ・バザーの売上金ではできることにも限りがあります。そこで各校から必要な物品の希望を聞いて、今回は教科書を中心に総額251万キープ分の教材・教具を寄贈することとしました。

 去る2月13日にはパクグム教育局で寄贈式を行ったところ、ウドン局長、各校の校長先生の他、新聞社が取材に来ていました(2月14日付ビエンチャン・マイ紙一面にこのことが報道されました)。彼らの歓迎振りが窺われます。日本人会からの好意が小さな村の教育に役立ってくれるのであればとても嬉しいことです。

 またそれ以外の売上金は例年どおり日本語補習校へ寄附したこともここに併せて報告します。
宮  島


日本人会大運動会
2008年2月24日(日)


 太陽がさんさんと輝いていた2月24日 日曜日。運動会担当の理事の集合時間は朝7時。何度も打ち合わせを重ねて、やっとここまできた。

 運動会当日は、5時半に目覚ましをセットした私。準備をする時間が充分あったのに、よく眠れずぼけぼけのまま、日焼け止めを塗り忘れ、帽子も忘れ、そのまま競技場に。まっくろに焼けた、本当に天気の良かった24日。ここまでは私の独り言。

 さて、ここからが運動会の報告。4つのチームが編成され、各チームのリーダーには、法人の清らかな水の如し越智氏、ラオス語を操る福ちゃんこと福島氏、ネピアといったら王子の北村氏、そしてちょっとアメリカンな角田氏、司会はわれら理事の強い味方、てっちゃんネットのてっちゃん。AJRLの巻頭言に2度も登場の徳永会長の開会宣言、そしてラジオ体操が終わり、運動会はついに競技の時間を迎えたのであった・・・・。走るのもよし、宝物を銜えるのもよし、あり余っている日頃のパワーを綱にぶつけるものよし、アンパンマンのようには空を飛べないけれど笑顔を配るのもよし、自慢の足を披露するのもよし、真剣勝負もできる、楽しめる競技が今回は約10種目用意された。では、ざっと感想を述べる。

 綱引き こちらは制限時間30秒なのですが、実際はすごく長く感じました。結構どの試合も接戦でした。見た目が強そうな黄色チームはやはり強かった・・・。

 玉いれ かごは思ったよりも高いなあと最初は思っていましたが、結構これが入るのです。ただ、1歳の子供には難しかった・・・。

 2000メートル走 JICAの王子様 松元氏の2年連続制覇。去年も圧倒的に強かったまつげん。彼は今年も早かった・・・・。思ったよりも多くの参加者の出場でした。走行後は、みなさん、いい汗をかいていました。

 宝物競争 ・・・なのですが、スタート地点から見ると、どれが宝物なのかわからず。鮎も吊り下がっていました。口でものをくわえるって本当に難しい。子供たちもとっても真剣な目をして宝物へ走っていっていました。

 アンパンマン体操 お母様、ご協力どうもありがとうございました。

 昼食 IVジャパン様にお願いしました。今回はスペシャル料理を注文。筑前煮もメニューの1つに入れていただきました。定番のコロッケ、から揚げなど、豪華な食事が机上を飾りました。

 棒引き 長さが違う29本の棒を2チームが自分の陣地に引っ張り込む。棒をひっぱりあう人間が女性であろうが関係ない。ここは戦場(すいません、大げさでした)。去年、敵の男性と1本の棒を引っ張り合ったとき、「あー、もうだめだー。棒をとられるぅ」と思ったら、味方の男性の援護が・・。そんなどっきとした瞬間が今回は誰の心に芽生えたかしら?と、そんなことを考えながら、スタートの笛を吹きました。お、失礼、私のことばかりをつづってしまいました。棒引きは盛り上がる競技の1つに間違いない!!

 黄金の足リレー 皆様は黄金の足に出会えましたか?後の競技でもあったこのリレー、なかなかの盛り上がりでした。自分が走るわけでもないのに、すごく興奮。

最後は子供たちのリクエストにより2人3脚レース。こちらもみんな、転んだり笑ったり・・。2人3脚って、パートナーと息を合わせることが本当に大事ですよね。

 総合優勝、2位、3位の賞品は、日本料理【夢】の食事券。同じチームで仲良くなった人と、更なる絆を深めるためにみんなで夢の料理を楽しんでくださいね。みなさま、お疲れ様でした。

 また最後に、飲料販売をしてくださった元留学生教会の皆様、ご協力どうも有難うございました。
山  田