Association of Japanese Residents in Lao P.D.R.



2008年3月号目次

・2007年度日本人会副会長

・鳥インフルエンザ

・バザー収益金 寄贈式
・日本人会大運動会

・教務チームの取り組み

・ラオス人に学ぶ酒を断るすべ
・アカ族のラオラオ
・七変化の町ルアンパバーン
・カブトムシおにぎり
・サニャブリのルー族
・ラオ薬草酒のコレクション物語
・森の温泉
・忘れられたビエンチャンの港
・ビエンチャンにもっとも近い温泉
・モン正月
・ナムグム湖
・バンビエンの洞窟
・ナムフーム、タートソン...
・家畜市場価格
・家の近所のラーメン屋
・サワンナケート
・カムアンのコンロー洞窟
・私の思いでの道 15号線
・ガイドブックにないラオス南部
・ワットプー祭り
・ラオス人と毎日の天気
・ラオスの道路事情

・一年間を振り返って

大使館医務室より

 高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)によるトリからヒトへの感染患者は平成20年2月15日現在361名(うち死亡者227名)であり、東南アジアの国々を中心に発生しています。今後、ウイルスの変異により、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザの世界的流行が危惧されています。

 新型インフルエンザについては、全く怖がらない、またそれとは逆に、恐がり過ぎるのも共に良くないと考えます。いわば「正しい恐がり方」をせねばなりません。発生時にパニック状態にならないことが大切であり、そのためには疾病についての十分な知識を身につけ、最新の情報収集に努めるとともに、自然災害に備えるのと同様、十分な準備をしておくことが肝要です。 ラオスにおける現状と致しましては、2007年2月にヒト2名への感染が発生して以降、ヒト感染は認められていません。しかし家禽においては本年2月、ルアンナムター県にて感染が確認されています。また周辺国においてヒトへの感染が続いており、十分な注意が必要な状態であります。

 ここでは、紙面の都合上、詳細な説明はできませんが、基本的な対策を幾つか挙げさせていただきます。

  1. 鳥への接触を避ける。とにかく、「鳥に近づくな、触るな!」です。当地においては市場に不用意に近づくことも避けなければなりません。
  2. うがい・手洗い・マスク着用の励行。外出後のうがい・手洗いを日常的に行い、人が多く集まる場所への外出を控えることも大事です。特に熱、くしゃみ、咳などの症状のある人には必ずマスクを着けてもらうこと、有症状者と接するときはマスクを着けることが大変重要です。マスクは医療現場で使用される「サージカルマスク」(水をはねる素材、透過性が低い)が望ましいとされます。
  3. 新型インフルエンザが発生した場合、危険地域からの速やかな退避が重要です。しかし新型インフルエンザの流行は、急速に世界中に広がる可能性があり、また感染封じ込めのため移動制限の措置が執られることも考えられます。移動が不可能な状態になった場合、食料・水・日用品の確保をする必要がでてきます。この様な状況下では種々の生活必需品が不足し、手に入れられなくなることがあります。また感染を防ぐために不要不急の外出をしないことが原則であることから、災害時と同様に外出しなくても良いだけの備蓄(最低でも2週間分)が必要と考えられます。
  1. 職場・学校・家庭における対策も忘れてはなりません。職場における同僚、家庭における家事補助者、運転手などについても上記の基本的な予防対策について理解してもらうことも必要です。当館領事窓口にはラオス語で書かれた注意事項を準備しておりますのでご利用ください。またラオスでご活動されておられる各事業所におかれましては、この機会に新型インフルエンザにおける危機管理体制の御確認をしていただければと存じます。

 鳥インフルエンザ関連情報つきましては当館ホームページを始め、外務省・厚生労働省・国立感染症研究所などの関連サイトから入手可能ですが、ご不明な点がございましたら、当館医務官または領事までお問い合わせください。
 在ラオス日本国大使館 医務官
竹  島
大使館代表電話:021-414400~3(医務室内線27番)
大使館ホームページ: http://www.la.emb-japan.go.jp/index_j.htm